おすすめ育児マンガ&エッセー 田島みるくの『あたし天使 あなた悪魔』 育児ストレスには笑いが一番 11月 14日, 2008年 by 阿月 まり
育児ストレスでヘコヘコに凹んでいる時、一番言われたくないのが、「母親とは、こうあるべき」「育児とは、こう
あるべき」の理想論だろう。
そんな事は、よほど育児に無関心な母親でもない限り、誰もが心していることで、改めて言い聞かされなくても当の母親が一番身に染みて知っている。
いや、むしろ、知っているから辛いのであって、ハナから理解しない、関心もない人は、そもそも「一所懸命になりすぎてストレスになる」という事などあり得ないのだ。
かといって、誰にも何も言ってもらえないのは余りに心細いし、この辛さをリクツで解決すべく、いろんな育児書をひもといてみたくなる気持ちもよく分かる。
「我が子に一番効く処方箋はどれ??」
そのノウハウを求めてさまよい歩く母親の姿に、責められるべきものはない。
しかし、世の多くの育児書は、読めば読むほど落ち込むか、「わかっちゃいるけど、できねぇよ」と毒づきたくなるようなものが大半ではなかろうか。
どんなに慰められても、励まされても、日々の絶対的な仕事量は変わらないし、子供の性格だって一朝一夕に変わるものではない。
今、一瞬でも解き放たれることでしか救われない、それが育児ストレスだろう。
この長丁場の試練に打ち克とうと思ったら、真面目一本ではとても務まらない。
自分にいろいろ言い聞かせても、子供が巻き起こす面倒の方がはるかに大きいから、あっという間に打ち負かされてしまう。
じゃあ、何がほんとに効くのだろう?
それはもう「笑い」以外にないと思う。
頑なな日常を他人事のように笑い飛ばせる余裕があってはじめて、子供の癇癪や好き嫌い、夜泣き、イタズラ、おもらし……といったものが、優しく受けとめられるのではないだろうか。
そこでおすすめなのが、田島みるくさんの『あたし天使 あなた悪魔』シリーズ。
1990年代後半に連載され、シリーズ全体で20万部を売り上げた、老舗の育児マンガ&エッセーである。
今ではほとんど話題になることがないけれど、田島家のドタバタは今に十分通じるものがある。
本気でムカつき、本気で悩む田島母の姿に、自分を重ね見る人もきっと多いはずだ。
誰も助けてくれない、右を向いても左を向いてもどうしたらいいのか分からない中で、「自分(我が子)だけじゃないんだ」という思いは、立派なリクツや安易な励ましよりも、はるかに心を慰め、ラクにしてくれる。
傍から見れば、「よくある家庭の笑い話でしかない」と分かれば、ウツウツと沈む気持ちもちょっとは上を向くだろう。
普通なら、ひた隠しにするであろう家庭と親子関係の恥部を明るいタッチで描き、随所にママとしての柔らかな思いを散りばめた田島さんのセンスには本当に目を見張るものがある。
シリーズで20万部を売り上げ、その後に続く育児マンガの草分け的存在となったのも頷ける話だ。
ただし、「子供を叩く」「きつく叱る」とかいう話に過敏に反応する人は読まない方がいいと思う。
まずは第一弾の『笑っても怒っても子どもは育つ編 』。
えびぞり癇癪もちの長男・しゅんすけ君との壮絶なやりとりが面白い。
焼き肉屋での1歳児のハチャメチャぶりや、「バカ」「キライ」を連発する息子を物置に閉じこめる話、なんでも自分でやりがたり、最後はエビぞって泣き叫ぶエピソードなど、幼児育児を経験した者なら「そうそう、うちも」と膝を叩いて笑いたくなる話のオンパレードだ。

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笑っても怒っても子どもは育つ編
・焼き肉屋大騒動
・手が出る 足が出る
・やりたがりござる
・超へんくつ小僧
等々、2ページ読み切りの短編漫画に加え、巻末には専門家による育児アドバイスも掲載されています。
※マンガでわかる子供心理学
・反抗期なんかこわくない
・叱りすぎない叱り方大研究
第二弾『きょうだい育児は大騒動』では、子供二人のドタバタ入浴、雨の中の幼稚園送り迎え、ご近所のぶっ飛びお子様エピソードなど、さらに色濃い内容で田島パワー炸裂。

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きょうだい育児は大騒動!編
田島さんのパワフルで肝の据わったアバウト育児はただただ「スゴイ」としか言い様がない。
※育児マンガ
・お風呂てんてこまい
・雨降りぐしゃぐしゃ
・こんなに違う上と下
・アベさんちの災難(野放し育児のエピソード)……etc
※番外編 専門家の育児アドバイス付き
・子連れママには社会性がない 反論できる?
・うんちが怖くて子育てできるかっ
・現代ママの「どうしよう」をぶっとばせ(幼稚園、小食・偏食)
第四弾『子供はみんな個性的』では、三人目出産によせて、「やっと育児の楽しさが分かった」という田島さんの余裕と幸せが伝わってきます。
でも、家の中は、相変わらず大騒動。三人目のナノコちゃんもかなり激しいキャラクターです^_^;

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「3人目を産んでやっと育児の楽しさが分かった」とか言われたら、「じゃ、私も」ってなっちゃいますよねぇ。
打ち止めにしている人は読まない方がいいかも(笑)
※ 育児マンガ
・寝なくてもカワイイ
・ちょっとマジメに兄妹考
・2歳児こだわり美学
・ナノジ突然豹変す …… etc
※ 番外編
・3人目はお宝だあ
・命の大切さ 教えたい
第三弾の『やっとこ幼稚園編』も傑作。朝起きられなくて、幼稚園をサボってしまう情景が目に浮かぶ。

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やっとこ幼稚園編
この巻のメインテーマは食事。どこの子も食が細い、好き嫌いが多いで泣かされますね。
※ 育児マンガ
・幼稚園は大忙し
・地獄のお食事タイム
・毎日がねしょんべん
※ 番外編 専門家による育児アドバイス付き
・どうしてきちんと食べられないの!
・ききわけのない子のしつけかた
・なぜ、パパって子育てに悩まないんだろう
田島さんの最近の作品は読んだことがないけど、「あたし天使」シリーズは本当に面白いと思う。
普通はここまでさらけ出せない。
「絵柄が下品」という意見もあるけれど、私は、こういうノリ好きだなぁ。
それにしても、1990年代後半の育児のドタバタが今も変わらないって、まあ、永遠に変わらないってことなんでしょうかねえ。
これも面白かったです。「いじめ」「お受験」「挨拶」など、最近の育児の問題を掘り下げた漫画エッセイです。
こちらは懐かしさついでに買った本。妊娠・出産の思い出をいつまでも忘れたくなかったから。
巨大浣腸、シワシワの新生児、サザエのひもののような臍の緒……etc
どれもみな懐かしい・・田島さんが描くとリアルながら笑えます。
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11月 15th, 2008 at 11:56 PM
こんばんは、いくこです。
懐かしい本の名前を見て あの頃の思いを思い出しました。
この本は、当時 私が育児をしていた頃に読んでた雑誌に連載されてて 毎回 爆笑してました。
そして 「そう、そう」と納得したり 同意したり 自分の子育てに 少し自信を持ったり。
今は、大きくなって キーキーすることもなくなりましたが、当時は、うちにも 3怪獣がいましたし、
働きにも行ってましたので、家にいる間は 戦争状態でした。 同居もしてたし。。。
この本にも 勇気付けられましたし、伊藤比呂美さんの「子供より親が大事」という本も大好きでした。
そうそう 親が楽しくなければ 子供を余裕を持って見れないなと思いました。
まりさんの子育て まだまだこれからですけど、楽しんでくださいね。
大きくなればなったで また 違う悩みが増えてくるんですけどね。
11月 16th, 2008 at 8:45 AM
いくこさん、こんにちは。
メッセージをありがとうございます。
この本は、ずーっと以前、姉の本棚にあったんですけど、その時は優雅な独身貴族だったので、全然興味なくて、手に取ることもなかったんですけど、今頃になって必要性が生じたという感じです。
90年代の内容とは思えないですよね。
これから学童→思春期と、まだまだ先があるんですよね~。
まあ、幼児育児も可愛いと言えば可愛いけど、あの「キーキー」は何とかならないものなんですかねえ。
耳栓して生活したいですよ、ほんと(^_^;